こんにちは。ライターのよしろー(@shuttle_circle)です。
バドミントンの全英オープン(全英選手権)をご存知でしょうか?バドミントンの国際大会では全英オープンが最も歴史のある大会です。
過去にはこの大会でも数々の熱戦が繰り広げられてきました。近年だと2016年の女子シングルス決勝、奥原希望選手とワン・シー・シャン選手との一戦は本当にタフな試合でした。
これはマジで激戦だった…。
というわけで、今回はそんな全英オープンについてまとめてみたいと思います。
全英オープンって?
最も歴史のある国際大会
バドミントンの全英オープンはバドミントンのワールドツアー(HSBC BWFワールドツアー)の大会の1つです。しかし全英オープンは「ワールドツアーのなかの1大会」という位置づけ以上のものがあります。
まず、オリンピックや世界選手権とは、その歴史が違います。以下の動画(英語)によると、全英オープンは1899年から開催されているんだとか!オリンピック種目になったのはバルセロナ(1992年)からなので、オリンピックと全英オープンとでは100年近く歴史が違うことになる。
さらに、1977年に世界選手権がスタートするまでは、この全英オープンと、国別対抗戦(トマス杯・ユーバー杯)が実質的な「世界選手権」としての役割を担っていたんだというからおもしろい!
このあたり、詳しくは 世界選手権の歴史(BWF公式サイト、英語ページ)を参照。
というわけで、全英オープンはオリンピックや世界選手権よりも歴史のある大会だということはおわかりいただけたのではないでしょうか?
- 全英オープン:1899年から
- 世界選手権:1977年から
- オリンピック:1992年から
全英オープンはただ歴史が長いだけじゃない。大会のレベルだって、全英オープンはオリンピックや世界選手権より高いと言っていいかもしれません。
日本代表チームのコーチである舛田圭太さんの公式ブログより引用。
正直、世界ランキング上位のほぼすべてが出場する全英オープンは各国出場制限があるオリンピックや世界選手権よりもレベルが高いと言ってもおかしくないと思います。
出典:全英オープンスーパーシリーズプレミア 6日目試合結果|け~たコーチの奮闘日記(太字は引用者による)
詳しい説明などは割愛するけれど、福万/與猶ペアのように世界ランキング9位のペアですらオリンピックに出ることができないケースだってありました(世界ランキング10位以下でオリンピックに出場しているペアがあるにもかかわらず、です)。
一方の全英オープンは「1つの国から○ペアまでしか出場できない」のような縛りがないため、必然的に強い人ばかりが集められることになる!!!
賞金とランキングポイント
BWFの公式ページを見てみるとわかるように、2018年の全英オープンの賞金総額は1種目あたり100万ドルです。
その100万ドルは、以下のテーブルにしたがって分配されます。
優勝 | 準優勝 | 4強 | 8強 | 16強 | 32強 | |
---|---|---|---|---|---|---|
男子単 | 7% | 3.4% | 1.4% | 0.55% | 0.30% | 0.10% |
女子単 | 7% | 3.4% | 1.4% | 0.55% | 0.30% | 0.10% |
男子複 | 7.4% | 3.5% | 1.4% | 0.625% | 0.325% | 0.10% |
女子複 | 7.4% | 3.5% | 1.4% | 0.625% | 0.325% | 0.10% |
混合複 | 7.4% | 3.5% | 1.4% | 0.625% | 0.325% | 0.10% |
出典:DISTRIBUTION OF PRIZE MONEY(BWF公式サイト) を元に著者作成
シングルスで優勝すれば100万ドルのうち、7%を獲得できるということになる。つまり7万ドルですね。
また、全英オープンはスーパー1000(グレード2、レベル2)の大会なので、獲得されるランキングポイントは以下の通り(ベスト64以下は割愛)。
優勝 | 準優勝 | 4強 | 8強 | 16強 | 32強 | |
---|---|---|---|---|---|---|
獲得ポイント | 12,000 | 10,200 | 8,400 | 6,600 | 4,800 | 3,000 |
出典:World Ranking System(BWF公式サイト)を元に著者作成
公式サイト
イギリスの大会なので公式サイトは英語で書かれているけど、リンクしときます。
大会公式Twitterもあり:@YonexAllEngland
2018年の全英オープン
2018年の全英オープンは3月14日からスタートします!
組み合わせと結果速報
組み合わせと結果が知りたい人は、BWFワールドツアーの公式サイトにアクセスするのが最も簡単です。
それから定番どころでいえば「tournamentsoftware」というのがあります。そのサイトのバドミントンのページからアクセスしてみましょう。
出場する日本選手
トップ選手が集まる大会で日本人選手だけに注目するのはもったいない…とは思うけれど、日本から出場する選手をまとめておきます(敬称略)。
- 男子シングルス:西本拳太、常山幹太、坂井一将
- 女子シングルス:大堀彩、奥原希望(第7シード)、川上紗恵奈、佐藤冴香、山口茜(第2シード)
- 男子ダブルス:金子祐樹/井上拓斗、遠藤大由/渡辺勇大、園田啓悟/嘉村健士(第5シード)、保木卓朗/小林優吾
- 女子ダブルス:福万尚子/與猶くるみ、田中志穂/米元小春(第5シード)、福島由紀/廣田彩花(第4シード)、松本麻佑/永原和可那、高橋礼華/松友美佐紀(第2シード)
- 混合ダブルス:渡辺勇大/東野有紗
※欠場の選手がいる場合、この限りではありません。
動画
動画はYouTubeのBWF公式チャンネルをどうぞ。
全英オープンを観る「目」
以上、伝統あるバドミントンの全英オープンについて、知っておくと役立ちそうな情報をまとめました。
日本勢も応援したいところだけど、単純にハイレベルな戦いのバドミントンを見る絶好の機会です!バドミントンファンとしてはたまらない大会になること間違いなし!
それでは今回はこれにて。