mintonブログをご覧の皆様、はじめまして。
この度、ご縁がありmintonブログで記事を書かせて頂くことになりました、コンディショニングトレーナーの杉山と申します。
私は普段、主に一般の方を対象に痛みや不調の改善、姿勢や動作改善、パフォーマンスアップ、ダイエット等を目的とした運動指導を行っています。
そして私自身も中学生の時からバドミントンを続けていることもあり、今年からは実践学園女子バドミントン部のサポートやバドミントンプレイヤーを対象にしたコンディショニング講習会なども行っています。
今回は私の経験を元に、バドミントンプレイヤーの練習内容の問題点とコンディショニングの必要性について書いていこうと思います。
本記事の目次は以下のとおり。
INDEX
バドミントンの競技特性
まず私が考えるバドミントンの競技特性を3つにまとめておきます。
1. ラケット競技の為左右非対称の動作が多い
使い過ぎの筋肉と使えない筋肉に偏りがあり、アンバランスな身体になってしまいがちです。
2. サッカーやラグビーと違い相手との接触プレーがない
突発的な外傷のリスクは少なく、偏った身体の使い方による慢性的な痛みが多く見られます。
3. 瞬発力や持久力を中心に様々な運動能力が必要
鍛えるばかりになってしまいケアが疎かになりやすい。
競技特性上多い怪我(傷害)
今回は1つ1つに細かくは触れませんが現場で多い怪我をまとめてみました。
表にあげた怪我はいずれも予防ができる怪我(傷害)ですので、コンディショニングで身体を整えて万全の状態で練習、試合を迎えることが重要です。
慢性的な痛みがある怪我(傷害)を抱えたままの練習は突発的な大きな怪我に繋がりやすいので、慢性的な痛みがある方はまず医療機関を受診するようにしましょう。
練習の問題点
ジュニア期(小学生~中学生)
早く打てるようになりたい(させたい)為に、どうしても技術練習の時間が多くなってしまう。
身体の基礎ができる時期に特定の動きだけを繰り返し行う事で歪みを作り出してしまう。
学生 (高校生〜大学生)
身体もしっかりしてきてよりハードな練習に取り組むようになる。
鍛える意識が高く、多少の痛みも無理がきいてしまう為、ケアの時間が後回しになってしまう。
社会人(練習が週1~2回)
練習日とそれ以外の日の運動量の差が激しい。
試合で勝つ事よりも楽しくバドミントンを続けたい方が多く、羽を打つ時間ばかりになってしまいケアの時間も不十分。
社会人(練習が週3日以上)
試合で勝ちたい、もっとうまくなりたいなどモチベーションが高い方が多く、技術練習や鍛える事が中心になってしまう。
ケアの意識は高いが、練習量に対してケアの時間が不十分。
全体的に言えるのは技術練習に時間を使いすぎていて、ウォーミングアップやクールダウンの時間が不十分。やってはいるが間違った方法や効率が悪い事を行なっている事が多いように感じます。
コンディショニングの必要性
バドミントンマガジンでも2017年10月号からコンディショニングの連載がスタートしたり、日本代表の奥原希望選手が元全日本王者で理学療法士でもある片山卓哉氏と体を整えるトレーニング(コンディショニング)に取り組み世界選手権で優勝したりと、技術練習や鍛えるばかりのトレーニングから整える重要性がクローズアップされる機会が増えてきました。
レベルや年齢に関係なくどのプレイヤーももっとうまくなりたい!でも、怪我はしたくない!痛みなくプレーしたい!と思っているはずです。
ですが実際は技術練習に多くの時間が使われ、怪我予防の為のケアが疎かになっているのが実情ではないでしょうか?
上手くなる為に練習に取り組む情熱のほんの少しでも、コンディショニングの時間に当てる事が大切だと考えます。
バドミントンに限らず現在スポーツを楽しむ方全体に言える事は、競技開始年齢の低年齢化、幼少期から特定のスポーツに特化した練習、左右非対称に酷使する筋肉の正しいケアが不十分な環境など、今まで以上にコンディショニングが必要な時代になっているのではないでしょうか。
今日から実践できる!簡単コンディショニング!
回復という視点で外せないのが”栄養”と”休養”です。
私は”栄養”の専門家ではないので今回は”休養”について書かせて頂きます。
休養で大事なのは質の高い充分な睡眠です。
現代人は睡眠の質が低下していることによってうまく回復できていないことが多いです。これはスポーツをしている人に限らず、一般の方全てに言える事です。
① 寝る直前までスマホやテレビ、パソコン作業をしていませんか?
② 湯船に浸からずシャワーだけで済ませていませんか?
③ 身体に合わない寝具で寝ていませんか?
④ 1食、食事を抜くことはありませんか?
⑤ 朝日を浴びず、一日中家で過ごすことはありませんか?
⑥ 仰向けで寝たとき膝裏や腰が浮いていたり、背中やお尻と床との接地面に左右差がありませんか?
上記の中で1つでも当てはまる項目がある方は睡眠の質が低下しているかもしれません。
①〜⑤は日々の生活習慣ですので今日からすぐに改善に向けて行動できる内容ですので是非実践してみてください。
⑥は練習や日々の生活動作、姿勢が原因で筋肉にアンバランスが起き、寝ても筋肉が充分回復できない状態です。
これはコンディショニングで筋肉を本来の状態に戻す事で改善され、質の高い睡眠がとれ回復を促せるのです。
こちらの具体的なコンディショニング方法は次回以降で少しずつご紹介していきますのでお楽しみに!
さいごに
バドミントンに限らず大好きなスポーツを生涯楽しむ為には、正しいケアは必要不可欠です。
本来は全てのチームにトレーナーが関わるのがベストだという想いはありますが、現実的にはなかなか難しいなと感じています。
今回私の発信する記事を多くのプレイヤーにご覧いただき、日々のトレーニングやコンディショニングメニューを考える手助けとなれば幸いです。
また、明らかな怪我をした時は病院で診察、治療、リハビリは受けても、少しの違和感や多少の痛みは我慢しながらプレーしていませんか?
手遅れになる前にまずは医療機関の受診をお勧めします。その上で運動で予防、改善できる事であれば運動指導の専門家に相談するのが良いと思います。
怪我には必ず原因があります。
ケアをしなくても怪我をしない運のいい人もいるかもしれません。ですがそれでいいのでしょうか?
特に未来あるジュニア世代、学生には大人になってから不調を抱えるような身体になってほしくありません。
この記事がコンディショニングに興味を持つきっかけになれば幸いです。
万全のコンディションで生涯バドミントンを楽しんで頂く為に、コンディショニングを広める挑戦は続いていきます。