minton流 バドミントンのルール解説【サービスに関するルール】

みなさんこんにちは。mintonの平子(@minton_hirako)です。

楽しくバドミントンをプレーするためには、正しいルールの理解が必要不可欠です。

今回は、通称「赤本」と呼ばれている バドミントン競技規則 の内容を、図や写真を交えながらできるだけ丁寧に解説していきたいと思います。

とある初級バドラー
おお、それは助かります。これからたくさん試合にも出たいと思ってるので、しっかりとルールも覚えたいです!
minton 平子
良い心掛けですね。それでは一緒に赤本「第9条 サービス」の内容を確認していきましょう。

正しいサービスの打ち方を理解しよう

まずはじめに、サービスを打つ際のルールから見ていきましょう。

サービスを不当に遅らせてはならない

第1項 正しいサービスとは

  • ⑴ サーバーとレシーバーがそれぞれの態勢を整えた後は、両サイドともサービスを不当に遅らせてはならない。
  • ⑵ サーバーのラケットヘッドの後方への動きの完了した時点が、サービスの始まりを不当に遅らせているかどうかの判断基準となる。
  • ※ ⑴ は主審がコールし、⑵ はサービスジャッジがコールするものとする。
minton 平子
不当な遅延行為はダメよという、まぁ当たり前の話ですね。
とある初級バドラー
どのくらい遅らせたら注意されてしまうものなんでしょうか?
minton 平子
どうなんでしょう・・・厳密に何秒とかは決まってないと思いますが、一種大会などの試合で審判をされている方の話を聞くと、大会全体の進行を遅らせないため遅延行為に対してはかなり厳しめにジャッジしているそうです。
とある初級バドラー
ふむふむ。そうなんですね。

サービス時にラインを踏んではならない

  • ⑶ サーバー及びレシーバーは、斜めに向かい合ったサービスコート(図A参照)内に、サービスコートの境界線に触れずに立つものとする。

図A(※赤本の図Aとは異なるものです)

minton 平子
意図的に踏む人は居ないと思うので、無意識に踏んでしまわないように注意しましょう。サーブ前にラインを踏んでないか確認する癖を付けるのが良いと思います。
とある初級バドラー
なるほど。確かに無意識に踏んでしまってることあるかもしれないので気を付けます!

サービスを打ち終わるまで足を動かしてはならない

  • ⑷ サーバー及びレシーバーの両足の一部分は、サービスを始めてから(本条第2項参照)サービスがなされるまで、(本条第3項参照)、その位置でコート面に接していなければならない。
minton 平子
実は僕、若い頃によくこのフォルト取られてました。。サーブを打つ瞬間に右足が動いてしまうクセがあって、矯正するのにけっこう苦労しました。。
とある初級バドラー
へぇ~ 長くやってる方でもそういうのあるんですね。自分はどうなんだろう・・・あまり意識したことなかったですが、今度動画を撮って確認してみます!

コルク以外の部分(羽根)を打ってはならない

  • ⑸ サーバーは、ラケットで最初にシャトルの台を打つものとする。
minton 平子
ちょっと言い回しが分かりにくいですが、コルク以外の部分を打っちゃダメってことですね。よく遊びで回転サーブなど打つ方がいますが、あれはラケット面が羽根に触れてるので公式戦ではアウトです。
とある初級バドラー
まぁ・・・そうですよね。笑

サービスを高い位置から打ち出してはならない

  • ⑹ ① サーバーのラケットで打たれる瞬間に、シャトル全体がサーバーのウエストより下になければならない。ここで言うウエストとは、肋骨の一番下の部位の高さで、胴体の周りの仮想の線とする。
  •   ② 実験的に判定装置を使用する場合については、サーバーのラケットで打たれる瞬間に、シャトル全体が必ずコート面から1.15m以下でなければならない。(一部の国際大会を除いて平成30年度は採用しない)
MEMO
現在は で運用されていますが、平成31年度(平成31年4月1日)からは が採用となり  は削除される予定です。
※本稿に関しても2019年4月の正式採用後に情報を更新予定
minton 平子
この件についてはネット上でもいろいろな情報が流れていてザワついてますが、来年度からいわゆる「115cmルール」が採用されること自体は確定しているようです。
気を付けなければならないのは、ラケットで打たれる瞬間の “打点” ではなく “シャトル全体” が115cm以下でなければならないということです。
とある初級バドラー
たしかに、私もSNSでよくこの件に関する投稿を目にします。それにしても、これまでは「サーバーのウエスト」という基準になるものが近くにありましたが、「地面から115cm」ってどうやって測るんでしょうか?
minton 平子
そうですね。これについては用具メーカーから計測用の器具が販売されるという噂も出てきていませんし、しばらくはサービスジャッジ(もしくは主審)の方の感覚に頼ることになりそうです。

とある初級バドラー
なるほど・・・新年度から115cmルールが採用されたとしてもいろいろと課題が残りそうですね。

※ 国際大会ではこのような計測用の器具を使ってジャッジしています。

  • ⑺ サーバーが持つラケットヘッド及びシャフトは、シャトルを打つ瞬間に下向きでなければならない。(上記⑹②の施行の場合は本項は削除)
minton 平子
それから、115cmルールの採用に関連する項目としてこのルールがあります。いわゆる “ピンサーブ” を打つときに最も多く取られるのが、このルールに違反したフォルトですね。
とある初級バドラー
サーブを打つときにラケット面が “返る” ことにより取られてしまうやつですね。2019年4月からこのルールが無くなるということですか!?
minton 平子
はい。これまではサービスを打ち出すときのシャフトの角度が床と水平でもフォルトを取られていましたが、4月以降は大丈夫になります。このルール改定により、ピンサーブを打つ選手が増えるのではないかということが懸念されています。
とある初級バドラー
なるほど。あと、体格の大きい選手にとって不利なルール改定だということも言われていますよね。
minton 平子
そうですね。このルール改定については色々なところで波紋が広がりました。だからこそ、日本バドミントン協会にはしっかりとした情報発信を期待したいところです。

他にもいくつかあるよ

  • ⑻ サーバーのラケットは、サービスを始めてから(本条第2項参照)なされるまで、(本条第3項参照)前方への動きを継続しなければならない。
  • ⑼ もし何ものにも妨げられなかったならば、シャトルは、レシーバーのサービスコートの内(境界線の上または内)に落ちるようにネットの上を通り、サーバーのラケットから上向きに飛行しなければならない。
  • ⑽ サーバーがサービスをしようとしてシャトルを打ちそこなってはならない。
minton 平子
この辺の項目は普通にサーブしていればそうそう違反することはないですね。
とある初級バドラー
確かに、ネットよりも高い打点でサーブを打つことはない(その時点でフォルト取られる)ので、物理的に考えてシャトルを下向きに打ち出すということはあり得ないですね。笑
minton 平子
そしてこれは完全に余談ですが、私も撮影に協力したこちらの動画で紹介されているサーブの打ち方は、“前方への動きを継続” していないのでフォルトですねw

サービスの始まりと終わりについて

ここからはサービスの「始まり」と「終わり」に関する規定です。

サービスの始まりと終わりのタイミング

第2項 それぞれのプレーヤーのサービスの態勢が整った後、サーバーのラケットヘッドの前方への初めての動きが、サービスの始まりである。

第3項 サービスは、いったん始められると(本条第2項参照)、シャトルがサーバーのラケットで打たれるか、サービスをしようとしてシャトルを打ちそこなったときに終了する。

とある初級バドラー
へぇ~ サーバーのラケットヘッドが前方に動き出したときがサービスの「開始」で、ラケットで打たれたときがサービスの「終了」なんですね!
minton 平子
はい。レシーバーはサービスが終了する(サーバーのラケットでシャトルが打ち出される)まで動き出してはいけません。

レシーバーが返球を試みたらインプレ―とみなされる

第4項 サーバーは、レシーバーが位置について態勢が整う前にサービスは始められないが、サーバーがサービスをし、レシーバーが打ち返そうと試みたときは、態勢が整っていたものとみなす。

minton 平子
これは僕らがよく出るような市民大会・オープン大会でもよく揉める原因になるルールですね。
レシーバーの態勢がまだ整っていないのにサーバーがサーブをした場合でも、レシーバーがシャトルに反応して(シャトルを追って)しまうとインプレーとみなされます。
とある初級バドラー
な、なるほど。そういうとき、レシーバーはシャトルを追ってしまってはダメということですね。
minton 平子
そういうことです。反射的に思わず動いてしまった場合でも、厳格な審判であればインプレ―になるケースが多いと思ってください。

ダブルスの場合の注意点

ダブルスに特化したサービス規定もあります。

サーバー・レシーバーの視界を遮ってはならない

第5項 ダブルスでは、サービスが始まり終了するまで(本条第2項、第3項参照)、それぞれのパートナーは、相手側のサーバーまたはレシーバーの視界をさえぎらない限り、それぞれのコート内ならどこの位置にいてもよい。

minton 平子
僕は競技者としてはミックス(混合ダブルス)をメインにやっているんですが、男性が女性を前に置いて後ろからサービスをするときに打ち出しのポイントが女性の身体に被って見えないということが良くあります。
とある初級バドラー
でも、審判やサービスジャッジの方は目線が違うからそれには気付けませんよね?そんなときは審判に申告していいっていうことですか?
minton 平子
はい、そのとおりです。そのままプレーを続けてしまってはフェアじゃありませんので、すぐに「打点が見えません」と審判に申告してください。

さいごに

今回は バドミントンの競技規則「第9条 サービス」について解説していきました。少し文字多めで読むのも大変だったと思いますが、少しでもサービス周りのルールに関する理解が深まったなら幸いです。

バドミントン界では “115cmルール” が物議を醸していますが、これについては2019年4月の正式発表後に色々と追記していきたいと思います。

最後に、これはどのスポーツでも同じことが言えますが、「ルール改定」というのはどんなときも競技の公平性を保つために行われるものです。

今回のルール改定においても有利になる選手/不利になる選手の両方が存在すると思いますが、そのルールを受け入れたうえで更なる進化を遂げていく人こそ、真のアスリートと呼べるのではないでしょうか。

(最後の最後で偉そうにすみません!!!)

それではまた~


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mintonは、バドラー(バドミントンに関わる全ての人)にとって便利で楽しい世界を創出することをミッションに立ち上げられたポータルサイトです。

 
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2 Comments

はなこ

解説ありがとうございました!子ども達にも見せて理解を深めたいと思います!
最後のルール変更についての平子さんの意識の持ち方流石だと思いました!

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平子 将太

はなこさん、コメントありがとうございます!
子どもたちがこれを読んで、少しでも正しいルールを理解してもらえると嬉しいです。
最後のくだりはちょっと偉そうだったなと反省してるんでそっとしておいてくださいww

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