みなさんこんにちは。mintonの平子(@minton_hirako)です。
楽しくバドミントンをプレーするためには、正しいルールの理解が必要不可欠です。
今回は、通称「赤本」と呼ばれている バドミントン競技規則 の内容を、図や写真を交えながらできるだけ丁寧に解説していきたいと思います。
INDEX
正しいサービスの打ち方を理解しよう
まずはじめに、サービスを打つ際のルールから見ていきましょう。
サービスを不当に遅らせてはならない
第1項 正しいサービスとは
- ⑴ サーバーとレシーバーがそれぞれの態勢を整えた後は、両サイドともサービスを不当に遅らせてはならない。
- ⑵ サーバーのラケットヘッドの後方への動きの完了した時点が、サービスの始まりを不当に遅らせているかどうかの判断基準となる。
- ※ ⑴ は主審がコールし、⑵ はサービスジャッジがコールするものとする。
サービス時にラインを踏んではならない
- ⑶ サーバー及びレシーバーは、斜めに向かい合ったサービスコート(図A参照)内に、サービスコートの境界線に触れずに立つものとする。
サービスを打ち終わるまで足を動かしてはならない
- ⑷ サーバー及びレシーバーの両足の一部分は、サービスを始めてから(本条第2項参照)サービスがなされるまで、(本条第3項参照)、その位置でコート面に接していなければならない。
コルク以外の部分(羽根)を打ってはならない
- ⑸ サーバーは、ラケットで最初にシャトルの台を打つものとする。
サービスを高い位置から打ち出してはならない
- ⑹ ① サーバーのラケットで打たれる瞬間に、シャトル全体がサーバーのウエストより下になければならない。ここで言うウエストとは、肋骨の一番下の部位の高さで、胴体の周りの仮想の線とする。
- ② 実験的に判定装置を使用する場合については、サーバーのラケットで打たれる瞬間に、シャトル全体が必ずコート面から1.15m以下でなければならない。(一部の国際大会を除いて平成30年度は採用しない)
※本稿に関しても2019年4月の正式採用後に情報を更新予定
気を付けなければならないのは、ラケットで打たれる瞬間の “打点” ではなく “シャトル全体” が115cm以下でなければならないということです。
※ 国際大会ではこのような計測用の器具を使ってジャッジしています。
- ⑺ サーバーが持つラケットヘッド及びシャフトは、シャトルを打つ瞬間に下向きでなければならない。(上記⑹②の施行の場合は本項は削除)
他にもいくつかあるよ
- ⑻ サーバーのラケットは、サービスを始めてから(本条第2項参照)なされるまで、(本条第3項参照)前方への動きを継続しなければならない。
- ⑼ もし何ものにも妨げられなかったならば、シャトルは、レシーバーのサービスコートの内(境界線の上または内)に落ちるようにネットの上を通り、サーバーのラケットから上向きに飛行しなければならない。
- ⑽ サーバーがサービスをしようとしてシャトルを打ちそこなってはならない。
サービスの始まりと終わりについて
ここからはサービスの「始まり」と「終わり」に関する規定です。
サービスの始まりと終わりのタイミング
第2項 それぞれのプレーヤーのサービスの態勢が整った後、サーバーのラケットヘッドの前方への初めての動きが、サービスの始まりである。
第3項 サービスは、いったん始められると(本条第2項参照)、シャトルがサーバーのラケットで打たれるか、サービスをしようとしてシャトルを打ちそこなったときに終了する。
レシーバーが返球を試みたらインプレ―とみなされる
第4項 サーバーは、レシーバーが位置について態勢が整う前にサービスは始められないが、サーバーがサービスをし、レシーバーが打ち返そうと試みたときは、態勢が整っていたものとみなす。
レシーバーの態勢がまだ整っていないのにサーバーがサーブをした場合でも、レシーバーがシャトルに反応して(シャトルを追って)しまうとインプレーとみなされます。
ダブルスの場合の注意点
ダブルスに特化したサービス規定もあります。
サーバー・レシーバーの視界を遮ってはならない
第5項 ダブルスでは、サービスが始まり終了するまで(本条第2項、第3項参照)、それぞれのパートナーは、相手側のサーバーまたはレシーバーの視界をさえぎらない限り、それぞれのコート内ならどこの位置にいてもよい。
さいごに
今回は バドミントンの競技規則「第9条 サービス」について解説していきました。少し文字多めで読むのも大変だったと思いますが、少しでもサービス周りのルールに関する理解が深まったなら幸いです。
バドミントン界では “115cmルール” が物議を醸していますが、これについては2019年4月の正式発表後に色々と追記していきたいと思います。
最後に、これはどのスポーツでも同じことが言えますが、「ルール改定」というのはどんなときも競技の公平性を保つために行われるものです。
今回のルール改定においても有利になる選手/不利になる選手の両方が存在すると思いますが、そのルールを受け入れたうえで更なる進化を遂げていく人こそ、真のアスリートと呼べるのではないでしょうか。
(最後の最後で偉そうにすみません!!!)
それではまた~
解説ありがとうございました!子ども達にも見せて理解を深めたいと思います!
最後のルール変更についての平子さんの意識の持ち方流石だと思いました!
はなこさん、コメントありがとうございます!
子どもたちがこれを読んで、少しでも正しいルールを理解してもらえると嬉しいです。
最後のくだりはちょっと偉そうだったなと反省してるんでそっとしておいてくださいww