みなさんこんにちわ!
ライターのまいじゅん@沖縄(@maijun2)です。
新年度が始まって約一ヶ月。
バドミントンを初めたばかりの初心者の皆さんは練習どうですか?
中高生だとそろそろ初めての大会の時期じゃないでしょうか?
そんな中高生の初心者な皆さんにご確認です。
市民大会でも地区大会でも小さな規模の大会だと、線審はほとんど出場選手で分担して対応する事が必須です。
まだ慣れない頃合いなので主審は出来ない方も多いと思われますが、線審はポイントを押さえればすぐに対応できるんですよ。
今回は、そろそろ初めての大会に出場するであろう中高生の皆様向けに、線審の重要ポイントをお伝えしてまいります。
ぜひ身につけて大会デビューしてくだされ!
INDEX
バドミントン大会における審判対応について
野球の試合では球審が、サッカーの試合ではレフリーが各競技の審判対応を行います。
大きなフィールドを使う競技の場合審判も数名で済みますが、バドミントンの場合体育館に10コート以上あることなんてザラ。
ということは?
そう!コートの数だけ審判が必要になってきます。
しかもバドミントンの場合は「主審一人 + 線審二人」で試合を行うケースが多いので、コート数が多ければ多いほど人手が必要になります。
主審・線審の具体的な立ち位置はこんな感じ。
ちなみに国際大会の場合は1つの試合で線審を10人も配置します。
一人一人の役割がより細分化されているのが分かりますね。
なぜ審判対応が必要なのか?
こんなことは言わずもがなだと思うのですが、審判がいないと(セルフジャッジだと)微妙な判定で揉めるケースがあったりします。
際どいコースへのショット・・・インか!?アウトか!?
ラリーポイント制で試合を行うバドミントンの場合、たった一つの判定で大きく流れが変わってしまうケースも少なくないため、ちゃんと主審や線審でルールに則って進行しなきゃいけません。
というか、主審がいないと試合に集中しすぎて点数がお互いにわからなくなってしまうこともありますし、スコアボード(審判用紙)への記入なども必要なので主審は必須ですね(^^;
線審に関しては、地域によっては線審を立てずにセルフジャッジしてもらうオープン大会などもあるようです。
主審と線審の役割
じゃぁ主審と線審。それぞれどんな役割があるのでしょうか?
日本バドミントン協会で公開されているルールブックでは。。
主審の役割
第2項 主審は、そのマッチ(試合)、コートならびにその周辺の直接関係するものを管理する。主審には競技役員長(レフェリー)への報告の義務がある。
ふむ。担当する試合でのコート主担当をするのが主審ですな!
線審の役割
線審は、担当ラインについてシャトルが「イン」か「アウト」かを判定する。
ここ重要ですね。
線審は「イン」か「アウト」の判定だけです。
稀に上級者の方でも線審の立場で “シャトルがラケットに当たった” ということをアピールしている場面を見かけますが、あれって実は担当外なんですよね~
閑話休題:サービスジャッジもあるよ!
ここで疑問に思う方がいるでしょう?
わかる。。私もずっと副審だと思ってました^^;
オープン大会や都道府県レベルの大会では見かけませんが、規模の大きい大会ではこういった方が座っていますね。
この方たちは“副審”ではなく、“サービスジャッジ” というサービスの判定を行う専門の審判です。(シャトルの交換などもサービスジャッジの方が行ってますね。)
第3項 サービスジャッジは、サーバーによってサービスフォルト がなされたとき、それをコールする。(第9条第1項⑵から ⑻参照)
線審の基礎
上記で審判や線審の役割が判りました。
おや?では自分が担当する範囲はご存知ですか?
二人で線審する場合どこのラインを見ればよいのか?
以下に詳細を記載します。
自分が担当する範囲
シングルの場合、下図の○印が線審位置だとするとラインの担当範囲はそれぞれ赤線と青線の箇所になります。
どうですか?相手側コート奥までですよ?見えます?
またダブルスだとコート範囲が横に若干広がります。ややこしいのが下図のオレンジのライン。サーブの時だけこのラインがエンドラインとなる(正式には”バックバウンダリーライン”と言います)ので要注意ですね!
サーブ時は下図の赤色のラインも判定する必要がありますが、これについては(線審2名体制の場合)主審の担当ラインとなりますのでご注意ください。
イン時のアピール方法
では実際にシャトルがインの際にはどう線審はアピールするのか?
シャトルがコート内に落ちたときは、線審は無言で、右手でそのラインを指す。
無言ってのがポイントですね。たまにインを大きな声で言う方も見かけますがご注意を。。
アウト時のアピール方法
今度はアウトの際の線審のアピール方法です。
シャトルがコート外に落ちたときは、どんなに遠くても直ちにプレイヤーと観客によく聞こえるようにはっきりとした大きな声で「アウト」とコールし、同時に、主審がよくわかるように両腕を水平に広げて合図をする。
アウトの時だけ大声でコールですね!
見えなかった際の方法
稀に選手の足や審判と被るなどしてシャトルの落下点が見えなかったりする場合があります。そんなときはどうするか?
シャトルの落下点が見えなくて判定できなかった場合は、両手で目を覆って主審に合図する。
実はこの見えない場合のジェスチャーですが昔トリビアの泉でも取り上げられてました。
気をつけるべきポイント
上記が線審を行う際の基礎的な内容ですが、それ以外にも気を付けてほしいポイントがあるのでご紹介。
選手との接触にご注意を!
バドミントンの線審の場合、体育館が狭いとまれにコート近くに椅子を置かれる場合があります。
プレーの内容によっては、試合中の選手が線審にぶつかりそうになるケースもあるんですよ。
そう感じたら、すぐに線審は逃げるようにしてプレイヤーを避けてください。接触して大怪我すると大変です!
自分の範囲外のジャッジはしない
「自分が担当する範囲」は前述のとおりですが、自分の範囲外のラインについても判定してしまう方が稀にいらっしゃいます。
よくあるのは、サービス時のセンターラインの判定を線審の方が判定してしまうケースですね。前述のとおり線審が2名体制の場合、サービスライン , センターラインの判定は主審の担当になりますのでご注意を。
ジャッジ(コール)はシャトルが落ちてから
シャトルが地面に落ちる前にインかアウトかをアピールする線審の方、よく見かけます。
そう、そうなんです。
くれぐれもインかアウトかの判定はシャトルが地面に落ちてから行うよう、十分注意してください。
線審をする際の大事な心構え
では最後に、線審を行うにあたっての心構えです。
とても大事なことなのでもう少しだけお付き合いください!
責任感を持ってジャッジすること
一見当たり前のことのように見えてしまうかもしれませんが、線審に入る際はこの意識がとても重要。では具体的にはどういう点に注意したらいいのか、見ていきましょう。
自分もやります。ぎりぎりの際には顔を前に出すなどw
試合中はしっかり集中して、自分の担当範囲を注視するよう気を付けましょう。
これは大人の方でもよく見かけますね。
友人同士でおしゃべりしながら線審するケース。まれに二人同時に異なるジャッジジェスチャーをするのを見かけるのであれも困ります。
線審をしている際は、友人とのおしゃべりなどはせず試合に集中しましょう。
毅然とした態度でジャッジすること
これもとても重要です。
微妙なラインにシャトルが落ちた場合、首を捻りながらなんとなく判断されるより、ビシっと示したほうがプレイヤーとしても納得がいきます。
当然ですが、線審が不安げな様子でジャッジすると、プレイヤー側としては「ちゃんと見てたの?」と疑ってしまうものです。
毅然とした態度でしっかりアピールすること。
それだけで心象も変わってきますよ!
競技歴の浅い方や小・中学生などの若い子に多いケースですが、ジャッジをした後にプレイヤーや周りの観客、コーチなどから抗議されてジャッジ内容を覆してしまう事がしばしば見受けられます。
「自分の判定に自信が持てない」「抗議されること自体に慣れていない」などの理由から判定内容を変えてしまいたくなる気持ちは分かりますが、そうすると今度は相手側からの猛抗議に合います。
まぁ、当然といえば当然ですね・・・(;´∀`)
一度下した判定を変えると面倒な事になりますので、クレームを受けても覆さず毅然とした態度でアピールされてください。
さいごに
中高生など部活を初めたばかり。
もしくは社会人になってバドミントンを初めたばかり。
そんな初心者の方々が試合に出て線審する際に、お役にたてればと思い今回記事にしてみました。
ちゃんと線審をしっかり行うと、周りからも「あ!あの人しっかり判断する人なんだな!」と信頼もされますよ。
以上、初心者向けの線審講座でした。
後日、「主審」編のブログ記事の投稿を予定してます。こうご期待!
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