こんにちは。よしろー(@shuttle_circle)です。普段、自分はとあるジュニアチームの指導にも携わっているの で、その立場から発信したいと思います。
小学生のバドミントン全国大会については以前に書いたことがありますが、小学生バドミントン連盟が主催する全国大会は「全小、ABC、若葉」の3つがあります。
このエントリーでは、全小、ABC、若葉カップについてある程度の知識がある人を対象とし、その中でも「出場する条件」に絞って深掘りしていくこととします。
INDEX
大前提:日本バドミントン協会、日本小学生バドミントン連盟に登録しておこう
大前提として「日本バドミントン協会」と「日本小学生バドミントン連盟」の2つに加盟しておくことが必要となります。
ジュニアチームやスポーツ少年団に所属している場合は、各チームで手続きをしてくれているのでこの点は問題ありません。
気をつけたいのは、現時点でどこのチームにも所属していない場合です。「個人参加でいきなり全国狙うで!」ってことはできません。どこかのチームに所属しておく必要があります。
①(公財)日本バドミントン協会及び日本小学生バドミントン連盟登録者で、都道府県協会 長及び都道府県小学生組織代表者が認めた選手であること。
日本小学生バドミントン連盟に登録しておかねばならず、その登録の際に所属チームを明記する必要があります(試しにお住いの都道府県の小学生バドミントン連盟の登録用紙を見てみるとわかります)。
そのため実態としては個人であっても、チームに所属している体裁をとって大会にエントリーしている人をときどき見かけます。
全国大会の参加資格
「全国大会」と一口に言っても、全小、ABC、若葉…と大会ごとに形式が違います。したがって参加資格についても当然大会ごとに違っています。
以下では、大会ごとに小学生の全国大会参加資格(出場する条件)を見ていきましょう。
全小(団体戦)に出場するためには
団体戦の場合は、各都道府県において選抜される(各都道府県の連盟に一任)ということになっています。もちろん公正に選ばれるよう(例:理事のいるチームの子だけが明らかに贔屓される等がないよう)に、釘をさされています。
②団体戦については、各都道府県の大会または選考会等において公正に選ばれ(中略)、各都道府県を代表するチームであること。
全小(個人戦)に出場するためには
- ブロック代表選手
- 開催地代表選手
- 推薦選手(前年度 上位)
- 推薦選手(特例)
順番に見ていきましょう。まずはブロック代表選手から。
九州ブロック、関東ブロック、北信越ブロックには多めに割り振られています。 人口や都道府県の数によるのでしょう。九州ブロックは上位5人、関東ブロックは上位4人、北信越ブロックは上位4人、その他のブロックは上位3人です。
たとえば、大阪府の選手が全国大会を目指そうと思ったら、近畿大会3位以内に入らなければならない…ということになりますね。
各種目とも全国を9ブロックに分け、各ブロックの予選会において選出された選手(九州ブロックは5人・5ペア、関東・北信越ブロックは4人・4ペア、その他のブロックは3人・3ペア)であること。ただし、ダブルスは同一クラブのペアに限る。
また、開催地代表選手の枠もあります。開催地はブロック予選に出場せずに出場権を得ることができる。たとえば平成29年度(第26回)大会は開催地が広島県だったので、広島県で3位以内に入れば、中国大会に参加することなく全国大会に出場できます。
と同時に、その年の中国大会は広島県の選手が参加しないため、岡山、山口、鳥取、島根の選手にとってはチャンスが相対的に大きくなると言えるでしょう。
なお、開催地の「広島県」には、各種目とも3人・3ペアに出場枠を与える。
そして、前年度大会で上位に入賞した選手は推薦選手として出場権が与えられます。実績のある選手は予選免除…と解することができる。
⑤前年度同大会5年生以下シングルスベスト8及び4年生以下シングルスベスト2の者に出場枠を与える。
それから、これはかなりの例外だけど、強化指定選手の国際大会とブロック予選がかぶったときには、国際大会を優先できるような制度も設けられています。
④ブロック予選会の日程が、(公財)日本バドミントン協会選 手強化本部ジュニアチーム部主催の国際大会等への派遣事業と重なった場合、当該ブロックの指名選手は推薦による出場を認める。
推薦条件に該当する選手は、事前に日本小学生バドミントン連盟から公式に発表されます。平成29年度大会であれば以下のような形で発表されました。
参考 推薦選手名簿日本小学生バドミントン連盟ダイハツABC大会に出場するためには
- 都道府県代表選手
- 推薦選手(前年度 全小大会上位選手)
- 推薦選手(前年度 ABC大会上位選手)
先述の通り、ダイハツABC大会は「都道府県」単位で1名の代表選手を送り出すことができます(開催地のみ2名)。
ダイハツABC大会は、都道府県の代表選手1名が全国大会に出場することが可能です。ある意味で門戸は広く開かれている…と言えるのかもしれません。
(1)都道府県の代表として都道府県協会長が承認した各グループ男女各1名
(2)北海道については二つに分割された「北北海道」「南北海道」の各地区に(1)の出場枠を与える。
(5)開催地都道府県には各グループ男女各2名の出場枠を与える。
また、前年度のダイハツABC大会のベスト4入賞選手は、推薦選手としての出場権が与えられます。3年生でBの部3位だった選手は翌年のBの部に、4年生でBの部3位だった選手は翌年Aの部に招待されるということ。
(3)平成28年度大会のベスト4入賞者には上位または当該グループへの出場権を与える。
さらに、前年度の全小大会の入賞選手にも、推薦選手としての出場権が与えられます(6年生は8枠、5年生は2枠)。
(4)平成28年度の「全国小学生選手権大会」で男女5年生以下シングルスベスト8及び男女4年生以下シングルス2位までの者には(1)とは別枠として出場権を与える。
推薦条件に該当する選手は、事前に日本小学生バドミントン連盟から公式に発表されます。平成29年度大会であれば以下のような形で発表されました。
参考 推薦選手名簿日本小学生バドミントン連盟若葉カップに出場するためには
- 都道府県代表チーム
- 開催市代表チーム
- 特別枠
以下、順番に見ていきましょう。まず都道府県で予選を勝ち抜いた1チームが男女ともに選出されます。なお、開催市(例年通りなら京都府の長岡京市)からも1チームの出場枠が設けられています。
① 参加チームは、各都道府県代表の男女各1チームとし、都道府県予選大会により選出します。ただし、予選大会において参加チームが複数に達しない都道府県は、都道府県小学生バドミントン連盟の推薦により選出することができます。
② 開催市は、男女各1チーム参加することができます。
「うちの県からは若葉カップの予選に1チームも参加しなかった…」という都道府県もあるかもしれません(各学年まんべんなく人を集めるのはなかなか難しいので)。
その場合は、他の都道府県に本戦参加枠が充当されることになるみたいです。知らなかったけどこんな規定もあったんですねー。
④ 不参加の都道府県があった場合は、参加チーム数の上限を男女それぞれ48チームとし、男女それぞれ登録人数の多い都道府県から順に主催者(日本小学生バドミントン連盟)が特別枠(第2代表チーム)の出場権を与えます。ただし、第3代表チームはありません。
全国大会に出たいかー!
ひとくちに「全国大会」といっても、3大会とも性質が違うものなので、参加資格も少しずつ違っています。
全国大会を目指すなら、漫然と取り組む前に、まずは出場するための条件を知っておきたいところですよね!
特に、個人戦で同じ都道府県内に同学年で別格レベルのライバルがいる場合、この規定を知っておくことは重要です。
というのも、その子が全国大会で上位に入ってくれれば、翌年の都道府県予選が免除となりその子の分の枠が1つ空く形になるからです。
それでは今回はこれにて。
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